自由研究

集積回路、という技術がある。普通はシリコン原子の結晶に細工をして、すごく小さな電気回路を作っている。シリコン原子は、炭素原子と同じく、手を4本持っている。そして、まわりの4つのシリコン原子と手をつないで、立体構造を保っている。ちょうど、テトラポッドを、つまく繋げたような形になる。実は、シリコン結晶には、電気が流れない。だから、手が3本だったり、5本だったりする原子を混ぜ込んで、結晶を作る。少しだけ電気が流れるようになるからだ。この性質を使って、トランジスタなどの、コンピュータの基本的な素子を作る。では、どうやって、素子をシリコン結晶に書き込むのだろうか。