自由研究

クリスタルのパワーで今年こそ開運、と思っているアナタ。残念ながらクリスタルにパワーは入って無いですよ、と声を大にして、ここに誓います。センセーします。しかし、ダイアモンドにはエネルギーが詰まっているのです。信じてください(この言葉が出たら、もう信じられないわけである)。
さて、気を取り直して。ダイアモンドは炭素原子を寄せ集めてできている。紙なんかを燃やしたあとに残る黒い炭が、だいたい炭素原子でできていて、簡単に手に入るし、ありふれた原子である。でも、残念ながら、木を燃やしてもダイアモンドはできない。燃やしてできるのはやっぱり炭である。うまく燃やして固めたものの代表選手が鉛筆の芯である。炭素原子が3本ずつ手を出して、亀の甲模様の面を作っている。たくさんの亀の甲面が重なったものがグラファイトとよばれるもので、大雑把に炭である。鉛筆で文字が書けるのは、亀の甲面が、どんどんはがれて紙に引っかかってくっつくからだ。一方、ダイアモンドは炭素原子が手を4本出して、みっちり繋がっている。炭素原子同士は、お互い強く引っ張りあって、ギュウギュウになっているので、ダイアモンドは炭素原子でパンパンの状態になっている。本当は、はじけてバラバラになって、またくっついてグラファイトになりたいと思っている。ダイアモンドよりグラファイトの方がありふれているのはそのせいで、ダイアモンドはグラファイトより不安定な存在なのである。ダイアモンドとグラファイトのエネルギー差の分だけ、ダイアモンドはエネルギーをその内部に溜め込んでいて、グラファイトよりもエネルギーが詰まっているといえるわけである。さて、問題。ダイアモンドはどうやったら作ることができるでしょうか?