液晶ディスプレイから出てくる光は偏光している。偏光とは、光がある規則でそろっている状態だ。太陽や蛍光灯や電球などの光は偏光していない。
最近の電車は、液晶ディスプレイがついていて、役に立つこと、立たないこと、いろいろと表示している。液晶画面を直接見ても、どうということもない、普通の画面だ(あたり前だ)。だけど、ある条件で液晶画面を見ると、ようすがおかしい。
夜、電車の窓ガラスで反射して映った液晶画面を見てみると、おかしな色に見える。液晶画面以外の、反射してきたものは、それほどおかしくない。なぜか。窓ガラスで反射する光は、ある特別な偏光を、強く反射したり、弱く反射したりする。偏光する。ちょっとした角度の違いや、色の違いで、窓ガラスによる偏光の具合は変わるので、液晶画面は、おかしな様子に見える。2回偏光するとおかしくなるということだ。座席や人間などの、蛍光灯に照らされたものは、窓ガラスで反射しても、普通に見える。1回目までは大丈夫。でも、もう一度さらに別の窓(傾いている方が良いはず)で反射させると、変な色になると思う。