なぜ切れる。包丁から考えてみよう。包丁の構造はこうだ。薄い板の片側が、すごく薄くなっている。この板に持ち手がついている。包丁を握って、薄いほうを、お肉に押し付けると、お肉が切れる。すごい圧力がお肉にかかるからだ。圧力=ちから・割る・面積、なので、包丁の刃が薄ければ薄いほど、高い圧力を作ることができる。良く切れる包丁は、刃が薄い。これが基本。
ハサミは普通右利き用にできている。僕は左利きなので、ハサミをうまく使えない。向かい合わせの刃が軸を中心に回転するものが、ハサミである。刃と刃のあいだに、切りたいものおいてはさむと切れる。軸にたいして、ハサミが切れる原理は、刃が薄いこと以外に、人間の指の動かし方のクセが関係している。いわゆる、人間工学というものだ。さて、刃の重ね合わせ方は2種類ある。右利き用のハサミは、刃を向こうむきにして置いたとき、右側か左側かのどちらが上になるか。これが右利き用か左利き用かを決める。