均質とか、均等な状態というのがある。ようかんは、溶けたようかんを箱の中に流し込む。冷えて固まったら表面はまっすぐになっている。均等な重力のおかげである。もっとスケールを大きくしてみよう。波がない状態(凪ぎ)では、海が平らになっている。ようかんの表面も、海も、本当は地球の表面に沿っているので、少し曲がっている。ゴム風船を膨らましたら、球になる。ゴム風船の表面が均等に引っ張りあっていて、なおかつ中の空気が均等に中から外に向かって、表面を押しているからだ。どこかが均等でないと歪む。ゴム風船の場合、空気を入れる口の方にゴムがたまってしまい、表面を引っ張る力が弱く、空気を押し返せない。空気は均等な力で外に向かって押すので、口の近くは、他の部分に比べて出っ張ってしまう。
本当にまっすぐなものはないだろうか。レーザーポインタから出る光は、空気が均質ならば、かなりまっすぐだ。空気に濃いところとか、薄いところがあると、そこで光が屈折してしまうので、まっすぐには進まない。真空ならどうか。空間が重力の影響で少し歪んでいるので、観測のやり方次第では、まっすぐともいえないかもしれない。