遅くに起きた。体調は回復傾向であるが、まだ少し寒気がする。天気は悪いが雨は止んでいる。コーヒーを入れて、切りもちを三つ食べた。おいしい。今日は、自分で書いたプログラムを別のプログラム言語から使えるようにするという、なんかこみいった作業を、自動で行わせるためのやり方を調べるつもりであった。何種類ものツールの組み合わせになるので、非常に(誇張ではなく)複雑である。何をやればよいのかよりも、何をやらないでいいのかをさっさと知りたいところである。ある程度は、ツールを作った人たちの思想を学ばないと、理解の進みが悪い。人の考えを理解するということほど面倒なことはないが仕方が無い。急がば回れという、ことわざ通りで癪である。それでも、数百ページの書類にまとめてあるものがあったので、半日かけてひたすら読んだ。この書類でも氷山の一角らしいが、なんとかやりたいことはできそうな気になれた。回り道にも、いろいろある。どの回り道が良いかを考えたり探したりするのに、時間をかけるのが良い回り道である。
夕方エヌ子さんが実家へ帰るというので、駅まで一緒に散歩した。暖かい。もう春だ(まだだろうけどね)。スターバックスでホワイトチョコレートドリンクとかいうのを飲んだ。とても甘い。スーパーへ寄って、卵と食パンを購入。スーパーは刺激的だ。特にレジでの行列は面白い。早く、そして、速く払ってくれるのを、レジ係の人と後ろに並んでいる人たちは期待している。一方、注目を一身に浴びているお客さん、つまり払う方の意識はまちまちだ。僕のひとつ前に並んでいたおばさんはノンビリ派で、レジ係の人はかなりデキル派だった。5984円に対して、端数を払うかどうか、レジ係の人は尋ねた。お客は6000円でオッケーよ、と言ったにもかかわらず、もうほとんど全て終わりに近づいていて、レジ係の人も、僕も、ほっと一息安堵の吐息を漏らしたところで、どんでん返しで小銭を探し始める。そこからの時間は永遠にも感じたけれど、結局、おばさんから小銭は出てこなかったのでした。お互いお疲れっす、とレジ係の人と目と目で会話した。