昨日つまらないことを書いたからか、コンピュータがアウトブレイクした。アウトブレイク、という言葉の意味をわからずに使っているので、何が起こったのか自分でもわかっていない。いや、そんなことはない。いままで調子の良かったコンピュータがアチコチで悲鳴をあげたのである、ギャー。昼ご飯はテイクアウト(もしくはテイクアウェー)のインド風カレー。あくまで、フウ、なので、何パーセントほどインドなのかは不明(ゼロでないことを祈る)。その後、道具としての数学の勉強。虚数というウソの数(ウソというのはウソ)についてのワンダーランド。
午後にイギリスからきた先生の講演を聞いた。予想はしていたが、残念ながら予想以上に面白くなかった。3年前に聞いたら面白いと感じただろう、と思いながら聞いた。面白いか、面白くないかは、個人的な問題であって、どんな場合であっても相手のせいではない。研究とは、広大な草原の草を食べる牛のように黙々と、個人的な問題を探求していく作業である。少しずつ食べつくしていく。社会の役に立つとか、みんなを驚かせたり喜ばせたりするような、瞬間的な出来事の対極に位置する。研究は生まれたときから、他人と共感できる世界とは一線を画した世界で育っていく。もしくは、気がついたら誰とも共感できない世界に迷い込んでいる。しかし、その世界の終わりは渡り鳥が飛びながら眠ってしまったときのように突然に訪れる。ハードボイルドである。