流れに乗っている、という表現がある。仕事がうまくいっている様子をあらわすのに使ったりする。放送が流れている、ともいう。では、流れているとは、いったいどういう状態であろうか。たとえば、ホースの中を流れている水。1分間水を流して桶に集めれば、1分間にホースの中を流れた量がわかる。流れとは、一定時間にどこかから出てくる何かの量のようだ。想像を膨らませて、仕事が流れているとは、順調に仕事が処理されていく様子あらわしていると思える。放送が流れているとは、電波が放送局から発信し続けられている様子とか。
流行に乗る人もいれば、流行を作る人もいる。ということは、流れには、その源(みなもと)があり、そこから何かが押し出しているということだ。川の水の場合、その押し出す力は重力である。川が坂を上る方向に流れることは滅多に無い。流れには、高いところと低いところつなげるという意味合いが含まれている。電池は、その良い例である。プラスからマイナスへ電流が流れている。面白いのは、電子は逆方向に流れていることだ。電気の場合、高い低いを我々が勝手に決めることができるのだ。高いも低いも無くて、電流が流れ続けることもある。それを超伝導状態という。